ディッシュツリー



今回は当工房初の業務用製品(プロトタイプ)です。
「これは何?」と不思議に思われるかもしれませんが、
用途は、パーティーやビュッフェなどで、お料理の皿を
ディスプレーするための飾り台です。

実はコレ、「ホテルオークラ東京」さんからのご注文。
総料理長の根岸 規雄様が欧州のホテル視察の際に似た
感じのものをご覧になり、「木の温もりのある、
このようなものを作れないか?」とのご相談でした。
その後、色々とお話し合いを重ねた中での共同開発の
成果がこのディッシュツリーなのです。

全高は約55cm。
直径34cmの大皿が4枚載せられる仕様になっています。








材は、お料理の彩りを邪魔しないよう「白木に近い色合いのものを」
とのご指定でしたので、ビーチ材(和名:ブナ)を使い、
クリアーの水性ウレタンで仕上げました。

お皿同士がぶつからないよう、重ならないよう
アームに角度をつけて広げています。
かつ、お料理の載った大皿の重量を支えるためには
構造的強度に加えて、重心をなるべく後方に置く
必要があり、本体をかなり傾斜させました。

このため、材料同士が直角に交わっているところが
ほとんどなく、最終的には手道具(鑿や鉋)での削り合わせの繰り返し。T T
「一回切ってお終い」の部分はほとんどなし。

見た目より「かなり」手間のかかっている製品です。



        

お皿を載せるプレートには、お料理を取るときにお皿が滑らないように溝がつけてあります。(写真左)
後ろ脚はノックダウン式で収納の際には取り外しが可能になっています。(写真右)



        

実際にお皿を載せるとこんな感じです。
右の写真はお客様からお送りいただいた、お披露目会での晴れ姿です。

大量生産のものやステンレス製のものにはない
温もりのあるいいディスプレー台になったと
お褒めの言葉をいただきました。
ありがとうございました。

今回はプロトタイプでしたが、
これが本発注になってくれることを祈って
乾杯!?