モトイ はんこ
卒業制作のお手伝い(ページ下に追記)





世田谷区でご近所にお住まいのデザイン学校の学生さん
であるK様からのご注文。
学校の卒業制作にあたって、彼がデザインしたものの
「制作」部分のご依頼でした。
一種のオブジェに実用性も持たせたもので、それぞれの
文字の底部に、両脇にあるブロックを組み合わせて使用します。

このブロックには、まだついていないのですが、実は
別注のゴム印が貼り付けられ、「はんこ」として機能する
という仕掛け。
文字部分とブロックがヒノキにオイルフィニッシュ、
ベースと蓋部分はアルダーにダークオークの着色後
柔らか感触のシェラック仕上げにして色のコントラストを
強調しました。





この「モトイ」という文字、無知な職人夫婦は、最初はお客様のお名前が「モトイさん」なのか、
「○○○・・・もとい!×××」っていうときの接続詞の「もとい」(ギャグか?)かと
てっきり思っていたのですが、実は「基」と書き、「土台、基礎、また、物事の根本」という立派なお言葉なのでした。





それぞれの文字はベースの穴に組み込まれており、
これを抜き出すと右写真のような、専門用語で
「あり溝」と呼ばれるスライドして差し込む高尚な
加工法を施したジョイント部分が現れ、文字のメスに
はんこブロックのオスがかみ合わさり、合体!!
合体したままでも、取り外してもベースには
組み込めるよう「いい仕事して」あります。
    


















最初はベースと文字とはんこだけのはずだったのですが、
「どうせなら・・」と、蓋もつけて、持ち運び用に取っ手もつけて、
とても重い、もとい!重厚な宝箱になりました。

ベースと蓋はともに「あられ組み」という、見るからに職人技の
雰囲気を漂わせる組み手(はじっこの四角い部分)で加工し、
正面には、K様よりいただいた「モトイ」のロゴもバーニングで印字。

取っ手はアンティーク調の雰囲気のある金物を選びました。






文字部分のヒノキは敢えてオイルフィニッシュにしてあるため、箱を開けるとヒノキチオールの芳しい匂いが楽しめます。
外見は「いったい中身は何?」と気にならずにはいられないいい雰囲気になったでしょ?

いったいどんな「はんこ」がつくのでしょう?
まさか、「済」とか「「コピー」とか「ピカチュー」とかじゃないとは思うのですが・・
後日、K様より写真を入手してアップ予定ですので乞うご期待!

今回はモノがモノなだけに、説明文が長くなってしまいました・・・・・
最近、自分が何屋なのかよくわからなくなってきましたが、「技術的に可能である限り、
お客様のご希望どうり、いや!その期待を上回る商品のご提供」という当工房のポリシーを改めて確認するよい機会となりました。
ちゃんちゃん。



       

       

       

       



K様から卒業制作展のお写真をいただきました。コラボの成果か、「努力賞」を取れたとのご連絡。
それに加えて、学校に1年間展示されることも決まったとのことでした。
「おめでとうございますっ!!!」

上の写真がその展示風景だそうです。
前にはポストカードが置かれ、好きな「はんこ」を押せるようなセッティングになっています。

はんこの文字はどれも元気が出そうな言葉ですね。
このことばを「モトイ」に人生頑張ろう!

とにもかくにも、やっと肩の荷が下りました。
めでたしめでたし。