¥140,000(参考価格)

豊島区にお住まいのM様にご注文いただきました。

以前から違う卓袱台を愛用されていたそうですが、脚を折りたたむ時に大きな音がして、2匹の愛猫たちが毎回驚いて逃げてしまうのが非常にかわいそうで、今回新調して、猫たちに静かな生活を・・・・というのがご注文の経緯だったので、表題は「猫に優しい・・・」とあいなりました。

材は得意のアルダー。
程よいムラがあたたかな雰囲気を出してくれています。
猫たちが乗り降りするときにも安心なように、すべての角は丸めて当たりをやわらかくしており、色合いともあいまって優しい雰囲気の佇まいとなりました。

明るい感じがお好みだったので、色はライトオークのオイルステインに水性ウレタンのクリアーで仕上げています。

サイズは高さ33cm、天板で間口88cm、奥行き60cm。右の裏返しの写真が、卓袱台の卓袱台たる所以である 折りたたみ式の脚の構造部分。天板下の幕板というフレームの中にもう一回り フレームがあるように見えるのですが、 これが脚の繋ぎと、開いた後に 脚が閉じてしまわないように支える構造体です。

隠れていて見えませんが、脚が回る支点になる丸棒は アルミ製、その受け側の穴は、何度も開け閉めしても 比較的磨り減りにくい、硬い材料を組み込んであります。左下の写真のように、支えを内側に折りたたむと、脚の 構造が中側に倒れてきます。そして全て畳まれた上体が右下の写真。当然ですが・・・こうすると非常にコンパクトになり、壁際に 立てかけておけばお部屋は広々。

「卓袱台」というと少し古臭い感じがしますが、 (私は星一徹氏しか思い浮かばなかった・・・) こんなモダンな感じのデザインと仕上げにすれば ごくごく普通のコーヒーテーブルになります。しかしながら、脚の構造部分は、きつからず、ゆるからず、 0.1mm単位の精度で加工する必要があることや 上述の穴加工などなど、見えない部分での手間が 非常にかかっているので お値段は・・・ ちょっと高めになってしまうのです。

以上、当工房の検品係兼スポークスマンの 看板娘「らむ」よりのご説明でした。

サイズ:天板幅60㎝x長さ88㎝x天板高33cm             アルダー材 ステイン・ウレタン仕上げ