兵庫県芦屋にお住まいのA様よりのご注文。
前回もゴルフボールラックをご注文いただいたA様、今回ももちろん(!)アイテムは”ゴルフ”関係です。
しかも6本用と7本用の2台。 海外で購入された、アンティークのゴルフクラブを額装したいとのことで、
以前、巨大スプーンディスプレーで採用した、背面にシックなグリーンの布地を貼った、奥行きのある額縁としました。
材は、額のみの重量もさることながら、それにクラブの重量も加わるため、なるべく軽量のものということで、
今回も得意のアルダー材です。
塗装はチークのオイルステインにクリアウレタンでの仕上げ。
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サイズは6本用が高さ61cm、幅1m32cm、
奥行き10cm、7本用が高さ67cm、幅1m37cmと
かなりの大きさです。
クラブはさすがアンティーク、ドライバーヘッドはパーシモン(柿)で
シャフトもなんと木製です。
いったい何の木か、非常に硬く、
この細さで、スイングしてもまったく折れそうもありません。
モスグリーンのバックとシルバーのアイアン、シャフトや額縁は
木製・・・クラブを乗せるフックは、当初木製も考えたのですが、
手元にあった、アンティーク調フックを合わせてみたところ、
非常によくマッチしたので、これを採用しました。
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苦労したのが、ディスプレーの方法。
通常、クラブのディスプレーでは、ヘッドを一方向に寄せて並べ、
ヘッドは下に垂れるように飾ってあります。
訳は、それが簡単だからです。
しかし、きれいに見せるために、クラブを互い違いに並べ
(こうすると表も裏も見られます)、
ヘッドは、写真のように上向きにしようと思ったのですが、
重心が上にきてしまうので、ただ普通にフックに乗せると、
ヘッドはクルンと下に向いてしまいました。
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そこで、写真ではほとんど見えないのですが、
金属部分にはシルバー、木製部分にはカッパー(銅)の、
非常に細い番線(針金)で下に落ちないように固定して、
なんとかこの姿を実現できました。
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この重量物を壁面にディスプレーするので、
普通の額縁のように、ビスを1、2本打って吊り下げるわけには
いかず、写真のように、背中に板を渡し、「どっこ」という、
板と板をかみ合わせて固定する方法を取りました。
これはよく、吊り戸棚などの固定に使われるものです。
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