ウォルナットの収納棚

¥200,000(参考価格)

東京・西多摩にお住まいのN様からのご注文。

以前、やはりウォルナットのベンチとテーブルのセットをご注文いただいた、ピアノの先生です。

このウォルナットは高級材ですが、その値段に見合う高級感と存在感のある、とても好きな材のひとつです。
しかし、ウォルナットの美しさを一番引き出すために、塗装は一苦労です。
まず、色の深みを出すために一度オイルを染み込ませ、その後、目止めにシェラックを塗布、最期に一般の方でも
扱いやすいように、クリアウレタン仕上げと、通常より2段階も工程が増える大変さですが、その手間に応える
重厚感のある仕上がりとなっています。

ウォルナットの収納棚

サイズは、高さ85cm、間口1m40cm、奥行き40cm。

実はコレ、全く同じ2台を並べて設置しています。 製作依頼は1台でしたが、無垢材でこのサイズだと 重量もかなり重くなり、搬入・搬出の際の取り回しにも 困るため、通常は構造的には2台作り、ジョイントで 1台に組む手法を採ります。

ただ、ジョイントのために真ん中の壁にボルトの穴を 開けることになり、別々での設置には向かなくなるため、 それならば、製作までは同じで、「特にジョイントせず、 そのまま隣に置いては?」ということになりました。 これで、将来的に2台別々に設置しても問題はなくなり 汎用性が増す、非常にナイスな変更となりました。

天板の木目は、この配置できちんと流れがつながるよう 一枚の板を切って載せてありますので、外から見ると、1台のキャビネットに見えます。

最近、キッチン収納の扉などによく使われるようになった、「ソフトクローズ」用のダンパーを採用。

ちょっと強く押して扉を閉めると、バタンとは閉まらずに、 自分で勝手にゆっくりと閉まってくれる、アレです。

ウォルナットの収納棚

ウォルナットの収納棚

今回のデザインのコンセプトは、極力出っ張りなどを設けず、「ひとつの箱のような」感じのキャビネット。取っ手も左上写真のとおり、外に出っ張らせずに、天板下に指を入れて引っ掛けるタイプのものにしました。

なかなかの大容量ですが、使用目的は、「ピアノ教室用の楽譜などを大量に収納する本棚」だそうです。

今回、検品担当の「らむ」は、何だか仕事を忘れてひとりたそがれていました。

ウォルナットの収納棚

ウォルナットの収納棚

上の写真は、N様宅のピアノ室に設置した状況です。 床もウォルナットのフローリングなので、色気もピッタリ。

質感や高級感もグランドピアノに負けてないでしょ?