ウォルナットのハンギング
ファイルキャビネット

¥195,000(参考価格)

N様は現在静岡在住で、都内の豊島区に新しく購入されたマンション用にとご相談をいただきました。
「これぞ特注家具!」という、サイズ、用途、構成、全てミリ単位でメールで何度も何度もお打合せをし、現実のキャビネットへと実現させた一品です。
当工房のハンギングファイルキャビネットをご覧になり、ご連絡いただきました。
高級材のウォルナットでの製作、オイルフィニッシュ仕上げというご希望でした。

サイズは間口92㎝、奥行40㎝(共に天板)、高さ90㎝。

ハンギングファイル・キャビネット

左上から、前倒式の前板を備えた他用途の収納用スペース。

スチールのステーで扉を水平に保持します。

この中にはラップトップやタブレットなどを収納することを念頭に置き、奥には電源を内臓して使い勝手を良くしてあります。

ハンギングファイル・キャビネット

ハンギングファイル・キャビネット

左側2段目と3段目にはこのキャビネットの肝として、あまり日本では見かけない、ハンギングファイル用の引出しが配置されています。
書類整理用としては、このハンギングファイルはバインダーなんかよりも何倍も使い勝手が良く、重宝します。
よく海外ドラマで、スパイなどが極秘文書を探してオフィスの引出しを探す時、必ずと言って良いほど、このハンギングファイルをパラパラとめくるシーンが見られますよね。
N様も昔からこのファイルを利用されていたものの、日本ではこれが下げられる引出しを備えた引出しはめったにお目にかかれなかったため、無いなら作ってしまえ、と今回の特注へと目を向けられたそうです。

右側の上段は普通の引出しで、リビングルームの雑多な小物などを収納できます。

ここにもスチール製のスライドレールを使用してありますので、片手でスムーズに出し入れできます。

ハンギングファイル・キャビネット

ハンギングファイル・キャビネット

右側の下段はもうひとつのこだわりである、ゴミ箱付収納です。

扉を開けるとひとつの空間ですが、扉の内側に取り付けた、N様お手持ちだったワイヤーバスケットにスーパーのビニール袋などを被せてゴミ箱として使えるようになっており、その他にも奥に見えるバスケットや左側の壁にはフックも取り付けてあり、いろいろとぶら下げられ、床面にも結構いろいろと置けるスペースがあって大容量です。

天板上には、小さなものが壁との隙間に落ちてしまわないように、「転び止め」という低いフェンスが右と後ろに取り付けてあります。

ちょっと見えにくいのですが、上に置く予定のスタンドのコードが通れるように、コーナーにはコード一本分の隙間が空けてあります。

ハンギングファイル・キャビネット

ハンギングファイル・キャビネット

完成後、営業担当兼仕上がり検査見習いのNOAH君によるチェックも無事通過して、めでたく納品OKとなりました。

右の写真は、N様のマンションにキャビネットを納め、設置した写真です。

極力出っ張りを無くしたシンプルな表情ですが、ウォルナットの美しい木目が映え、濃いめのチェリーの床ともしっくりとマッチしていい佇まいです。

当初の内容とはかなり(全然?^^)違った完成形となりましたが、随所にN様のこだわりやご希望が散りばめられた、職人冥利に尽きる、良い作品となりました。

ハンギングファイル・キャビネット